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体内で生命活動を支えるための酵素。そのうちの300種類もの酵素に働きかけ活性化させるのが亜鉛です。とくにたんぱく質の合成に深く関与し、正常な細胞分裂を手助けしてくれます。
ただし過剰な摂取は様々な症状の原因となることがありますので、ただ多く摂ればいいというものではありません。
数多くの優れたはたらきの中で特筆すべきは、生殖機能と味覚の保全です。そのほかにも糖尿病や関節リウマチの改善、風邪をひいたときに回復を早めるなどの効果がみられます。そして細胞分裂といえば、肌、爪、髪などの健康を支えるはたらきも忘れてはいけません。
●生殖機能の保全
男性の場合は不足による症状として、勃起不全や精液欠乏症などがあります。また精液中に亜鉛が高濃度で含まれていることがわかっています。
女性にとっては生殖機能に関することをはじめ、とくに妊婦の方には大きくかかわってきます。分裂と成長を繰り返す胎児にとって亜鉛の不足は成長不良を招く原因となることがあるからです。
また、亜鉛の不足により男女とも第二次性徴の遅れが生じることがわかっています。このことから性腺機能の維持にも重要であると考えられています。
亜鉛は各種ホルモンなど性に深く関与するため、アメリカでは「セックスミネラル」と呼ばれているんです。
●味覚機能の保全
何を食べても味がわからないという味覚障害に悩む方が最近増えているそうです。これには亜鉛の不足が大きく関係しています。
味を感じるのは舌にある味蕾(ミライ)という細胞の働きです。この味ライの細胞分裂、新陳代謝を促し味覚を正常に保つはたらきが亜鉛にはあるんです。
味ライには亜鉛が豊富に含まれているのが正常な状態であり、不足すると味ライにある味細胞が減少し、味覚神経に信号を伝達する作用も異常をきたしてしまうことになるんです。
亜鉛は汗とともに多くの量が流出してしまいます。多量に汗をかく人は水分の補給とともにしっかり補給するようにしてください。また加工食品を摂ることが多い人や偏食ぎみの方は予防的にサプリメントで補充していただくのがいいでしょう。
亜鉛を多く含む食品は、牡蠣(かき)に代表される魚介類やナッツ類などです。野菜に含まれる亜鉛は土壌中のミネラルが減少していることにより年々減ってきているのだそうです。 |
・注意したいこと
亜鉛を過剰に摂取すると吐き気や下痢といった消化器症状があらわれたり、頭痛、発熱、倦怠感などを憶えることがあります。
また一部の医薬品は、亜鉛によって効果が弱くなることがありますので、薬を服用しているときや病気療養中は医師と相談の上で利用してください。
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